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天才ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの知られざる物語「永遠のジャンゴ」予告編公開
- 2018/9/10
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天才ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの知られざる物語「永遠のジャンゴ」予告編公開
ジャンゴ・ラインハルトはアメリカの外で主として活動した偉大なジャズ・ギタリストです。ジプシーの子としてベルギーで生まれ、パリのジプシーキャンプで育ちました。
1928年、18歳で結婚してまだ新婚の頃に、妻は花造りをしてお金を得ていたそうですが、ある晩、演奏の仕事をして帰るとテントの中に「ねずみ」が入り込んでいました。
ジプシーの自宅は当時はテントであり、そのテントの中には妻が作ったセロファンの造花が山のようにありましたが、ねずみはその下にもぐり込んでしまったのです。
ジャンゴはローソクを片手にねずみを探して追い出そうとしたのですが、ローソクの火がセロファンに燃え移り、大火事になってしまいました。そして妻を炎から救おうとして、彼は両足と左手に大火傷を負ってしまったのです。
写真のように、薬指と小指は無残にも熱で麻痺し曲がったままになってしまいました。映像でも見て取れますが左指は2本しか完全には機能していません。アドリブラインのパッセージが横に大きくスライドするかたちと、2本でクロマチックラインを作り上げる奏法は、不可能を可能にした良い見本ですね。でもね、ジャンゴは決して2本指だから有名なのではありません。その音楽が素晴らしいのです!魂で弾いているのでしょう!何年たっても人々に感動を与える永遠のジャズギタリストですね。
パリを沸かせた天才ギタリスト
(C)2017 ARCHES FILMS – CURIOSA FILMS –
MOANA FILMS – PATHE PRODUCTION – FRANCE 2
CINEMA – AUVERGNE-RHONE-ALPES CINEMA
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[映画.com ニュース] ナチス・ドイツ支配下のフランスで活躍した天才ジャズギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの知られざる物語を描いた「永遠のジャンゴ」が、11月に公開される。このほど、演奏シーンを収めた予告編がお披露目された。
ロマ音楽とスウィング・ジャズを融合させた音楽「ジプシー・スウィング」を作り上げたラインハルトは、1943年のパリでもっとも華やかなミュージックホール、フォリー・ベルジェールで満員の観客を魅了していた。その一方で、ナチスによるジプシーへの迫害は悪化し、多くの仲間たちが虐殺され、ラインハルトとその家族にも危険が迫っていた。そんなある日、非情な現実に打ちのめされていたラインハルトにナチス官僚が集う晩餐会での演奏が命じられる。
ラインハルト役に「ゼロ・ダーク・サーティ」「黒いスーツを着た男」のレダ・カティブが扮し、「ある秘密」「ヒア アフター」のセシル・ドゥ・フランスと共演する。監督は、「チャップリンからの贈り物」「大統領の料理人」などの脚本を手がけ、本作が初監督作となるエチエンヌ・コマールが務めた。
このほど公開された予告編は、フォリー・ベルジェールのステージで喝采を浴びるラインハルトの姿からスタート。左手の薬指と小指が麻痺しているラインハルト独自の3本指での早弾き奏法は、パリの音楽シーンを席巻していく。始めは「俺たちジプシーは戦争はしない」と、ミュージシャンとして戦争から離れたスタンスを取っていたが、ドイツ軍人の前で演奏するよう命じられる。拒否するラインハルトだったが、家族と仲間を助けるという条件でオファーを受ける。
ラインハルトを演じたレダ・カティブは、出演が決定してから毎日のようにギターを持ち歩いて3本指奏法の練習を重ねたが、「たとえ準備期間が20年あったとしても、ジャンゴのように演奏することはできない」と、ジャンゴの才能を称え、役の難しさを語っている。
「永遠のジャンゴ」は、11月25日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。