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EastmanのネックをVネック形状に削る!
- 2015/4/10
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♡ 写真では分かりづらいですが、Eastmanのネックが太くて平らだったので、Vネックの形状に削りました。 削った個所はネックだけなので、そのままでは削り後に塗装しても、どうしても削った跡が残るので、一旦、ネックの裏側全ての塗装を剥がしてから(刀で削る)塗装していきました。イーストマンはセラックを使用しているので、10回以上重ね塗りをしていきます。
セラックの塗膜は薄く、又、乾燥がとても速くて塗りやすいです。ラッカー塗装より、私はこちらの方が好きですね~若干塗った直後は湿った感じの音ですが、一日たてば、だいたい元の音質に戻ります。今回のメンテナンスは、弾きやすさ(左手親指を使うので)を追及しての改造です。
それから、イーストマンのネックはメイプルですが、非常に柔らかいのが特徴です。ヴィンテージなフェンダーなどに使われるメイプルとは全然違っています。加工しやすさは嘘みたいに楽ちんです。また、板目と柾目があるようですが、ヘッドの5ピースは両端が板目でした。ですが、ネック自体の3ピースは柾目のように見えます。
巷ではイーストマンのネックは板目を使われている、つまり値段が安いのは、実は、材質は良いのは使われていないと評価する人が多いですが、確かに、板目や柾目でなくても、この材質の柔らかさは、尋常じゃないくらい柔らかいです。これは音に関係するだろうなぁ~という感じがしないでもありません。ただ、それも奏者の使い方にあるとも思いますので、これはこれで、独特の軽いですが、エアー感のある乾いた大きな音色です。
少ない編成やギターのみのバンドには良いと思います。デアンジェリコの場合は、これと全く違っていて、ネックは本当に硬いようですし、ガッチリ感があってネックでギターの音色を殆ど創り出しているという感じがします。生ではイーストマン!エレキを通すとデアンジェリコ!に分があるようです。
昔、サンフランシスコで買ってきたストラトは54年モデルで、イエローサンバースト色でしたが、このネックがまた太いのですが、Vネック形状でとても私には弾きやすかった記憶があります。ですので、その記憶をもとにそれを再現してみました。良い感じになったのでは?と思います。(^^)v
Before
After